アルスがつくるインテリア

Paint Tableの企画から販売まで

アルスは社内のアトリエで、立体造形や家具・インテリアなどの商品開発に取り組み、その一部をA・cornsという自社ブランドで販売しています。他にはない、魅力的なものを生み出すために、試作の段階で生産を断念するものもある中、この度、新たに商品ラインナップに加わったPaintTableシリーズの企画から販売までのSTORYをご紹介します。

PaintTableとは

PaintTableシリーズは、アルスのペイントアトリエから生まれる独自のパターンを用いたインテリアのシリーズです。このシリーズには、経験豊かなペイントアーティストたちのアイディアとテクニックがぎっしり詰まっています。

ペイントテーブルを用いたインテリア

1. 創造の始まり

アルスはこれまで店舗やアミューズメント施設の空間デザインにおいて、ペイント技術をニーズに応じて取り入れてきました。そのプロセスで多くの挑戦や実験があり、アイディアとテクニックは蓄積されてきました。

PaintTableシリーズは、これらアイディアとテクニックが飽和状態になり溢れるようにして形になったものかもしれません。ペイント技術をインテリア・家具として再構築することで、デザインとアートが融合したような商品を提供できると考えています。

デザイン(製品・プロダクト)⇔PaintTable⇔アート(独自性・唯一無二性)

2. パターンの開発

商品化へ向けた方針が定まった2021年頃から、インテリア・家具に適したパターンの開発が始まりました。ペイントスタッフはこれまでのテクニックを活かしながらも新たなパターンの試作を繰り返し、PaintTableにあった色、サイズ、素材などが何度も調整されました。

3.フィードバックと進化

2022年の夏、アルス社内でパターンの検証が行われ、設計や造形、装飾などの分野のスタッフからのフィードバックを経て、商品化の方向性を見出しました。画像はその時の様子です。これが、次の製造段階へと続く重要なステップとなりました。

4.再現性の壁

ペイントパターン制作における課題として、再現性の難しさがあります。アートの世界では、その唯一性が価値とされますが、製品としては一定の再現性が求められます。
気温や湿度、微妙な水分量などの違いにより、偶然生まれるテクスチャに頼るパターンもありました。一部のパターンは現時点で販売が難しく、安定的な制作プロセスを模索中です。

5. 商品の登場

2023年8月、PaintTableシリーズが販売を開始しました。
アルスは本来的には空間デザインに専念しており、一般ユーザーに向けた商品製造と販売は得意分野ではありませんでした。また、PaintTableが独自性の高い商品であるため、マーケットはブルーオーシャンでも、その航路開拓からは始めるようなイメージでもあります。アルスにとってまだまだ未知の分野ですが、クリエイティブな人や組織にアプローチすることが目標です。

そのために、既存のウェブサイトをECサイトにアップデートし、SNSを活用し、ターゲット層にリーチするためにさまざまなプラットフォームでのPRを検討しています。

上のバナーはA・cornsのECサイトへのリンクです。また、実験的に商品の一部をこのページから直接購入できるようにしてみました。「Add to cart」をクリックすると直接、商品購入ページに飛びます。

6.改善からその先へ

商品の販売がスタートし、色んな意見をもらうことができました。これらの意見をもとにデザインの微調整や新しいパターンの開発が進行中です。今後もA・cornsは、アートとデザインを楽しむためのアイテムを発信して進化し続けます。

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