空間を彩るペイント

アルスのペイント技術と展望

1.ペイントのはじまり

現在は様々な空間づくりを行うアルスですが、はじまりは個性的なマネキンやディスプレイ什器の制作でした。美術大学などで彫刻を学んだスタッフが粘土原型から型をとり、様々な素材で制作し量産します。

マネキンと塗装
1980年代頃のカタログより

そして、最後の工程で欠かせないのがペイント(塗装)です。創業から65年以上、アルスはこのペイント技術を培ってきました。

2.ペイント技術が求められるわけ

現在、多種多様な壁紙やプリント技術により、既製品を用いた空間デザインの幅は広がっています。一方、このような状況でも、ペイント技術を自社で保持することは大切です。例えば、曲面の多い壁面や凹凸の多い場所に模様やテクスチャを施したい時など。このような場所に、ペイント技術を用いることで、独自のデザインや表現を実現することができます。

色彩や質感を通じて、独自の空間を創り出せることがペイント技術の魅力の一つです。単なる装飾だけでなく、空間の特性や機能に合わせた雰囲気を醸し出すことで、訪れる人に特別な印象を与えることができます。さらに、ペイント技術は量産性のあるプロダクトと異なり、状況や流行の変化に対応しやすい柔軟性があり、新しいスタイルや要望があった際に、素早く対応することができます。

そのためには、技術の維持と向上が欠かせません。ペイントに新たな価値を生み出し続けるためには、常に流行や素材の特性、道具類への理解を深め、柔軟で創造的なアプローチが求められます。

3.技術と事例

アルスのペイント技術は、オリジナリティとテクニックにより、他には真似できない仕上がりを目指しています。そして、立体造形や空間づくりとの絶妙な組み合わせが、私たちアルスの財産でもあります。

フレスコ画風
店舗天井のフレスコ画風
特殊塗装
アミューズメント施設のエイジング・特殊塗装
雲の壁面
オフィス内に描かれ空と雲
ヒョウ柄サンプル
実物大立体造形にヒョウ柄のペイント

アルスのペイントの特長は、塗料の特性を活かしたパターンとカスタマイズが可能な点です。ベースとなるパターンからクライアントの要望に合わせて、色彩や模様、質感などを微調整することができます。さらに、さまざまなシーンで対応可能なので、建築物の構造を生かしてペイントを施したり、通常の平面では表現しにくい個性的なデザインを可能にします。

4.未来と展望

アルスは常に技術の進化と創造力に注目し、クライアントと共に新たな価値を生み出すことを目指しています。空間づくりの分野でも新しい技術やトレンドを取り入れ、デジタル技術の進化にも対応しています。

ペイントの様子
様々な道具や塗料を駆使して制作しているサンプル

その一方で、デジタルにはできない独自のペイント技術の開発にも力を入れています。そこには一点ものであったり、作り手のアートな感性が加わります。私たちは革新的で独創的なペイント技術の展開を通じて、クライアントのニーズに応え、満足していただける空間を提供しています。

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