平塚競輪場エントランスサイン

平塚競輪場は1950年に開設された、歴史ある競輪場です。市内外から多くの人が訪れ、長年親しまれてきましたが、一部設備の老朽化が課題となっていました。そこで、「平塚らしく、親しみやすく、誰もが気軽に訪れられる場所にすること」を方針に、エントランスサインのリニューアルを提案しました。本リニューアルでは、湘南の海風を感じさせるビーチスタイルのエントランスを目指しています。

アメリカ西海岸のビーチハウスのようなエントランスは、爽やかで開放感のあるデザインです。海と空をイメージしたブルーのサインとアクセントカラーとしてオレンジを取り入れています。また、SNSなどでの発信を想定し、シャッター前やドラム缶の植栽エリアをフォトスポットとしてデザインしました。床面はコンクリートの無機質な印象を和らげるため、波打ち際から白い砂浜をイメージしたカラーリングにしています。これにより、エントランスへ自然に導かれる心理的な動線が生まれ、訪れる人々を優しく迎え入れる空間となっています。

夜になると、大人の雰囲気を醸し出す照明でライトアップされます。煌びやかすぎず、落ち着いた空気感を演出。昼と夜で異なる表情を見せるエントランスが、訪れる人々に特別な空間を提供します。このエントランスリニューアルにより、平塚競輪場は新たなスタイルを発信する象徴的な施設になったのではないでしょうか。